2014年9月7日日曜日

4年間に確固たる価値を


朝や夕暮れの練習で肌寒いと感じる日が増え、秋の訪れを感じます。
秋の訪れを感じるとともに、いよいよ、全日本選手権へのカウントダウンが始まりました。
全日本選手権へのカウントダウンは、4年の私にとって、引退へのカウントダウンでもあります。
しかし、全日本選手権で、必死に漕いでいる自分を想像できても、
引退して、ボートを漕がない日々を送る自分が想像できません。
ラグビー部出身の未経験として入部した私もすっかり、オアズマンになれたのかなと思います。

4年間を素直に振り返るならば、大変でした。
練習しても練習しても上手にならない自分に、もどかしさを感じ、
試合でなかなか結果を残せない自分に失望する毎日でした。
大学生という、いわば最高に自由に生きられる期間に、あらゆる欲望を捨て、
ただひたすらボートを漕ぐ日々に、何の意味があるのかと、自問自答を何度も繰り返しました。

でも、今は違います。
「やって良かった」「必死に、歯を食いしばって耐えて良かった」
そう強く思います。
そう思えることが、嬉しくて仕方ありません。

きっと、「真の仲間」に出会えたことが、私にそう思わせてくれるのだと思います。
お忙しい中、戸田に駆けつけ、ご指導くださる監督・コーチの皆様、活躍を期待し、
ご支援くださるOB・OGの皆様、そして、一緒に勝ちを目指す部員の皆。
こうした方々との出会いが、私の何よりの財産です。

だからこそ、だからこそ、競技人生最後の大勝負、全日本選手権、自分の全てを出し切りたい。
4年間の全てを出し切りたい。
ゴールした時、この4年間に、確固たる価値を感じたい。
今の私の、心からの絶叫です。
この思いを成し遂げるためにも、来る全日本選手権、己の全身全霊をかけて戦います。
応援よろしくお願いします。

最後に、半年前、このブログに私のことを綴ってくれた後輩がいます。
私と同じ、未経験として入部し、その類いまれな身体能力と熱き情熱で、
めきめきと頭角を現し、あっという間に早稲田の主力となった後輩です。
彼は、早慶戦で対校エイトに乗れなかった私を勝たせたいと、赤裸々に綴ってくれました。
彼が綴ってくれたあの文章は、私の支えであり、宝物です。

彼にとって、かっこいい先輩でありたい。彼が綴ってくれた文章に恥じない人間でありたい。

という思いが、私の何よりのモチベーションとなりました。

そのモチベーションは、今でも変わりません。
どんなに辛くても、どんなに苦しくなっても、あの文章を思い返せば力がみなぎります。
同じ現役部員として戦える最後の試合。
共にベストを尽くそう。

商学部4年 江原大二朗

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