2014年3月20日木曜日

「お前は前進しているのか?それとも後退しているのか?」

先日、早慶戦の寸言を書く機会がありまして、私は迷わず題名にもある
「お前は前進しているのか?それとも後退しているのか?」
にしました。

この言葉は、私が最も影響を受けた伊坂幸太郎の「砂漠」に出てくる西嶋という奇想天外な男の言葉です。
彼が敬愛するイギリスのロックバンド「クラッシュ」のボーカルであるジョーストラマーの言葉を引用し、
「『おまえたちは支配されてるのか?それとも命令してんのか?おまえたちは前進してんのか?それとも後退してんのか?』それに対して、俺たちは前進してる、って言い切れますか?」
と仲間に問いかける場面があります。

私はそのセリフに出会ったとき、ハッとなりました。
それは、まだ高校生だった私が、それまでのカリキュラム化された生活に、そしてそれからも続いてたであろう人に流され続ける受動的な人生に疑問を持っていた時でした。

しかし、その言葉によりチャレンジし続ける人生こそが自分の生きる道だと確信しました。
それがきっかけとなり、早稲田大学漕艇部への入部と国際教養学部への進学を決心しました。
また、留学先で現地の人たちと一緒にボートを漕ぐというイレギュラーな道を進む中で戸惑うこともありましたが、
「絶対に成長して帰る!前進!前進!!」
と自分を鼓舞することで、乗り越えることができました。
今では常に私の心の中にこの言葉があります。

現在、新四年生は就職活動真っ只中の中、一日三部の練習を行っております。
はっきり言って、おかしいです。気が狂いそうになります。なんでこんなんやってるんだとも思います。
しかし、私はあえてそこで日本代表トライアルにも再チャレンジしました。
結果は落選でしたが、大学生最後の日本代表のチャンスにトライすることができ、心から幸せでした。
「やらずに後悔より、やって後悔」
ということばがありますが、そもそも行動を起こして後悔することなどありません。

早慶レガッタに関して言えば、私は高校二年、三年、大学一年、二年と四連敗を喫しており、個人的にも、とても思い入れが強い大会です。
昨年、アイルランドで早慶戦のツイッター速報を見て早稲田の大敗を知ったその時、私は3750回のシットアップと共に、2014年早慶レガッタでの勝利に向けて準備を始めました。
その意味で私は誰よりも今大会に向けて準備をしてきた自負があります。

そして、私には勝たなければならない理由があります。
それは大切な仲間であるトレーナーとマネージャーのためです。
彼らは、日本一のサポート体制を提供するために全力を尽くしてくれています。
通いマネさんやトレーナーが終電になることもしばしばです。
自ら艇に乗ることを諦め、サポートに回ってくれた人もいます。
私達が勝利という結果を彼らに送らなければ、彼らの全力のサポートは報われません。
私達は背負っているものが違います。私は本気でそう信じています。

早慶戦まで残り一ヶ月、決して目の前のプレッシャーに背を向けず、
前進!前進!で戦い続け、桜橋を早稲田コールで埋めます。

どうぞ応援よろしくお願いいたします。

3年 小林大河

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