2013年7月8日月曜日

マネージャーとしての新たな一歩

 国際教養学部3年の小川です。
アイルランドでの留学を終え、今月からマネージャーとして復帰します。

この留学での成果は語学力、多くの友人、料理の腕、積極性、寛容、と挙げればきりがありませんが、現地で漕手としてRowing Clubに参加した経験はことに貴重なものでした。
私が留学中ボートを漕ごうと考えたのは、ボートという共通言語を通じて現地のコミュニティに参加したい、という気持ちからでした。とはいえ、高校3年生夏休みの漕手引退から、浪人を経て大学2年生当時に至るまで4年。既に競技歴よりブランクの方が長いという状態で、スイープも未経験。恥ずかしながら体力的にも精神的にもかなり厳しい日々であったのは否めません。高校時代と同じように漕ごうとしても身体が付いていかないし、年のせいか疲れはなかなか抜けないし、周りの選手には圧倒的にフィジカルで負けているし(いや、これは高校で現役のころからだった)、何度もう無理だ諦めようと思ったかわかりません。
それでも、なんとか、辛うじて1年間続けられたのは、同期の小林が同じ大学に留学し、同じ部にいてくれたからでした。彼のボートに対する情熱に感銘を受け、現地の選手たちにも一歩も引かず立ち向かう彼の背中を追って、時には叱咤激励され、彼にだけは途中で放り出すような情けない姿を見せたくない一心で練習を続けました。そうして、現地の恵まれた環境と、素晴らしいコーチ、チームメイトたちの支えもあり、今年の5月末に迎えたラストレースでは、結果は決して芳しくなかったものの、自分の力を出し切れた、という満足感で胸がいっぱいになりました。
私にレースの喜びを教えてくれた小林は、今月中旬のIrish Championshipに向け、今もアイルランドで戦い続けています。

漕手の気持ちの一端を学んだ今、私もようやく漕艇部マネージャーとしてのスタートラインに立てたのだと思っています。漕手が心おきなく全力を尽くせるよう、私もサポートに尽力します。

小川醇

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