2013年10月9日水曜日

本気でやるということ

私は、一年の11月に漕艇部に入部した。
皆、温かく迎え入れてくれたものの、第一印象は「白いクソガキ」だったように思う。
そして、その印象を裏切らない言動を繰り返していたと思う。
あまり周りになじめず、それを周りのせいにしていた。
それが周りの人を遠ざけていることも知らずに。

自分の入部当初の目標は、インカレに出場することであった。
しかし二年の夏、インカレに出場できなかった自分は、危機感を覚え、ボートに対して真面目になっていった。
揚げ物やファストフードを断ち、食事量が確保できない店には行かなかった。
毎日艇の上でプロテインを飲んだ。
意味の分からないまま闇雲に練習を行うのではなく、目的を明確にして練習を行った。

結果的にインカレに出場でき、漕ぎをほめられることも多くなり、頑張ることの喜びを知った。
自分が変われば、周りを変えることができると知った。
そして周りの評価は、自分のやる気に繋がり、さらに頑張ることができた。
同時に、入部当初の自分は、また、それまでの人生での自分は、いかに頑張って来なかったのかということを、思い知らされた。

ボートというスポーツに本気で取り組んだことで、本当に色んな気付きがあった。
今の下級生はみんな私が一年の頃より真面目に取り組んでいて、偉そうに言うことはないが、どうせやるなら本気でやってほしい。
練習以外でも、食事や体のケア、普段の生活から艇を進めていってほしい。
その方がもちろん成果も出るし、より多くのものを得ることができる。
やればやった分だけ間違いなく財産になる。
私は本気でこういうことを思っている。

私は入部当初と比べて自分が変わったのを感じるし、周りの評価も明らかに変わったと感じる。
そして日々も楽しくなっている。
何かを本気でやることは、かくも効果のあることだったのかと思い知らされている。
未だに食費を滞納したりこのブログ文章の〆切を無視するということはあれど、ボート部に入って何かを本気でやるという経験が出来て、心から幸せである。

「本気」   坂村真民
本気になると
世界が変わってくる
自分が変わってくる
変わってこなかったら
まだまだ本気になっていない証拠だ
本気な恋
本気な仕事
ああ人間一度
こいつをつかまんことには

「本気」   後藤静香
本気ですれば
たいていな事ができる
本気ですれば
なんでも面白い
本気でしていると
だれかが助けてくれる
人間を幸福にするためにも
本気で働いているものは
みんな幸福で
みんな偉い

4年 白濱 勇輝

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